TOP>窪八幡と須田国太郎
「窪八幡」(1955)
東京国立近代美術館所蔵
須田国太郎(1891-1961)
須田国太郎は京都出身の洋画家です。須田は第三高等学校を経て京都帝国大学で美学・美術史を専攻しました。関西美術学院でデッサンを習った後、約4年の間ヨーロッパを遊学しました。帰国後は京都帝国大学や京都市立美術専門学校(現、京都市立芸術大学)などで美術史を講じるかたわら制作を続け、1932年、41歳の時に銀座、資生堂画廊で初めての個展を開きました。この後、独立美術協会の会員となり活躍の場を拡げていきました。
作品「窪八幡」について
須田は昭和30年8月に東京に上京した帰路の途中、山梨に立ち寄り窪八幡を訪れました。「窪八幡」はその際のスケッチを元に、帰京後に完成させた作品であり、同年の第23回独立展に出品されました。この作品は本殿を背後から描写したものです。当時、窪八幡は昭和25年から29年にかけての大規模な改修を終えたばかりで、鮮明な朱塗りが印象的でした。
昨年末から今年にかけて須田の回顧展が各地で開催されました。
東京では1月13日から3月5日の間、東京国立近代美術館において開催されました。
東京展